XJAPAN TAIJIの死因は何だったのか？マネージャーが関係している噂

XJAPAN TAIJIの死因は何だったのか？マネージャーが関係している噂

XJAPANのベーシストのTAIJIこと沢田泰司（さわだたいじ）は、2011年7月にサイパンで亡くなりました。彼の死因については当時、”自殺”という報道がなされていたのだが、その死には謎があまりにも多く、いまでも”他殺説”など色々な憶測がされています。TAIJIの内縁の妻であった赤塚友美さんも7月に出版した『TAIJI 沢田泰司』（宝島社）の本の中で、TAIJIの死について調べた結果得られた疑念を記載していおり、話題になっています。

まず初めに、TAIJIの死について、テレビやスポーツ新聞などで報道されている情報から簡単に整理していきます。

11年7月11日、仕事のためTAIJIはマネージャーらとともにサイパンへ出発しましたが、その機内で暴行事件を起こし、着陸したサイパン国際空港で地元当局に逮捕されたとのことでした。そして、拘留尋問を控えていた14日夜に拘置所内で首吊り自殺を図ったのとこと。その後、地元医療機関の集中治療室で治療を受けるも、17日、帰らぬ人となりました。

TAIJIがサイパンに行くことになった経緯。女マネージャー北見輝美との出会い

当時サイパンに行くことになった経緯としては、TAIJIがマネージャーと出会ったことがきっかけでした。2009年11月、TAIJIのライブが終わったあとのロビーでTAIJIとマネージャーが出会いました。マネージャーの名前は北見輝美という女性でした。彼女はかつて東京都港区台場にある撮影スタジオ、写真撮影、DVDの撮影、制作を行っている会社「マリアナフィルムスタジオ」の代表を務めていたことがあります。業界のコネクションを使って、TAIJIに接近したのかもしれません。

そのマネージャーから「自分の夫はサイパン最大規模のリゾート施設を経営している。そこに二億円の音楽設備があるのだが、使い方が分からないから、仕事のパートナーにならないか」と話しかけられたとのことでした。

長州力や藤波辰爾といったプロレス関係者や深田恭子といった「有名人との写真を見せて強力なコネがあるとアピールするので、信用してしまった」と赤塚氏は後に語っています。

いずれはTAIJIと結婚して家庭に入ることを考えていた赤塚氏は、その女性にTAIJIのマネージャーを依頼します。TAIJIとは、パトロン兼マネージャーの関係だったと言われています。

面倒を見てもらうことになりますが、その後、二人に対するマネージャーの態度は豹変していきました。とにかく人の悪口をいうようで、そんな態度にTAIJIは、嫌悪感を抱くようになったとのことです。TAIJIは、彼女のことを「話がコロコロ変わる」「自分のエゴだけで生きている」と評するようになっていたようです。さらに、彼女はTAIJIをあちこちに連れまわしていたそうですが、給料は一円も支払っていなかったとのことです。

TAIJIが暴行をしたのは「乗務員」ではなく、マネージャーだった？

前述のような状況であったことから、当然、女マネージャーとTAIJIとの関係は悪化の一途をたどり、サイパン行きの前にも大喧嘩をしたそうです。TAIJIは「これが最後、もう仕事をしない」と赤塚氏にマネージャー女史との関係の終わりを語っていました。

今回、TAIJIがサイパン行きの機内で暴行事件を起こしたと報道がなされた際、「乗務員への暴行」と報道されていました。しかし、真実は、諍いをしていたのは、マネージャーの北見輝美だったようです。

そして、ここから話は異様な展開を見せます。

TAIJIの遺体に首吊りの跡がなかった！？

TAIJIがサイパンで、意識不明になったという一報を聞きつけ、赤塚氏とTAIJIの親族は現地へ急行しました。そこでTAIJIと対面を果たしますが、死因が首吊りと聞いていたのにも関わらず、通常首を吊った際にできるうっ血痕はなかったようです。それとは別に、顔は腫れ、口には粘着テープの跡のようなものがこびりつき（人工呼吸器のテープの可能性もある）、さらに、胸板には棒状の細長く赤い痣がついていたと証言しています。

その状況に納得のいかない親族は繰り返し説明を要求しました。しかし、主治医からは「病院に運ばれた時にはすでに脳死状態だった。ご親族が到着するのを待ちながら、精いっぱい延命治療を施した」と言うばかりでした。

納得がいかなかった赤塚さんはTAIJIの死のあと、サイパンの病院にカルテの開示を要求しました。しかし、病院からカルテは紛失したと説明され、見ることはできなかったそうです。（カルテの保存はアメリカの法律により義務付けられているので、これは法的責任の問われる過失）。さらに、開示請求した死亡報告書を確認すると、なんと、司法解剖も死後解剖も、何も行なわれていないことまで判明しています。

さらに、自殺を食い止められなかった拘置所の責任を問うべく報告書を入手すると、北マリワナ諸島の拘置所では1時間に1回見回りを行なわなければいけないと法律で定められているはずなのにも関わらず、TAIJIの事故が、発生から2時間も発見されていなかったという事実まで判明しました。

ここまで杜撰な管理体制や、証言と合わない事実が多いと、何かしら疑いを持ってもおかしくないと思います。

逮捕拘留中にもTAIJIの携帯から謎のメールが届いていた

なんと、逮捕拘留中だった時期も、意識不明状態だった時期も、TAIJIから赤塚氏のもとにメールが届き続けていたと、赤塚さんは証言しています。

しかも、その内容は不審なものでした。

このなりすましメールの件は、後に赤塚氏が神奈川県青葉警察署に告訴状を提出し、受理されていますが、出頭要請がなされているマネージャー北見輝美は、応じていないということです。

TAIJIが拘留されていた拘置所内で何が起きていたのか

TAIJIの死に関して、”拘置所内で何が起きていたのか”という問題がも大きな疑惑として残っています。カルテの噴出など杜撰な管理や、司法解剖も死後解剖も行われていないという事実から、拘置所内で事件があったと考えてもおかしくありません。例えば、何者かがTAIJIに暴行を働いたなどです。
TAIJIは本当に自殺したのでしょうか？

このことに関して、赤塚さんが日本の警察に相談したところ、「サイパン拘置所の不正事件の可能性が高いが、追及は難しいので事件を忘れて新たな道を歩んだ方があなたのためだと思います。まだ若いのだし、これから新たな出会いがあるのだから、この件に長い時間とお金を使うのはもったいない」という返答が返って来たそうです。

これが何十年も前ならまだしも、2010年代に先進国のアメリカ領内で起きた事件なのだから、驚きます。

このようなサイパン当局とのやり取りに関し、赤塚氏はこのようにまとめています。

非常に社会の闇や機能していない国際システムを垣間見た事件の例でした。
確かに、別の国の法や社会システムに領事が介入することは難しくても、情報開示請求などに協力することはできるように思います。

それすらしてないのは、非常に怠慢であるし、面倒事はさけたいというような組織の風潮を感じます。疑問に思う人が声を上げて、システムを作るよう国に働きかけをしていくことが重要に思います。

TAIJIは本当に自殺したのか？他殺説について考える

先述の状況を踏まえると、TAIJIが本当に自殺したのかというのは非常に怪しいように思います。
内縁の妻もいて、今後結婚も予定していた状況にも関わらずです。
また、直前2010年8月には『X JAPAN WORLD TOUR Live in YOKOHAMA 超強行突破 七転八起 〜世界に向かって〜』で、横浜国際総合競技場（日産スタジアム）において、X JAPANとTAIJIの共演を果たしています。今後も、TAIJIにとって色々な期待やチャンスがあってもおかしくないタイミングだったように思います。

関係機関の杜撰な体制により、真実は闇の中になってしまいましたが、TAIJIの死には謎があまりにも多く、いまでも”他殺説”が絶えません。

マネージャー北見輝美の不審な行動

TAIJIさんが危篤状態の時に、自分のブログからTAIJIさんに関わる記事、電通の人と一緒に写っている写真や記事、北見さんが代筆されてたとされるTAIJIさんのブログを削除してしまったそうです。

TAIJIさんが危篤状態であれば、それどころではないはずなので、わざわざブログを削除するというのは何か見られてはいけないものがあったのでしょうか？

噂では、削除された記事の中には、ヤクザではないか？と思われる人と写っている写真もあったようです。

マネージャーを詐欺未遂罪で刑事告訴

Ｘの元ベーシストTAIJIの婚約者赤塚さんが、当時の女性マネジャーを詐欺未遂罪の疑いで刑事告訴しました。婚約者の代理人、福本修也弁護士は「悪質な振り込め詐欺だ」と主張しています。告訴状を受理した神奈川県警青葉署は、慎重に捜査を進めていると発表していました。

告訴状によると、マネージャーは2010年7月11日以降、TAIJIがサイパン当局に逮捕され拘束中に、TAIJIの携帯電話を無断利用し、赤塚さんに「マネージャーのクレジットカードを無断で使用したことが発覚して困っている」「訴えられたら犯罪者になってしまうので、使用分を支払ってほしい」などと虚偽のメールを数回送信した疑いがもたれています。その後、マネージャーは自身の携帯電話から婚約者へ銀行口座を送信し、被害金額として計７７万円を振り込むように要求したということ。
赤塚さんは振り込む直前、メールの文面などからマネージャーののなりすましであることに気づき、この事件は未遂で終わりました。

逮捕直後、TAIJIの公式ブログと所属事務所の公式ＨＰが全て削除されるなど不明な点が続きました。関係者によると、マネージャーはTAIJIが自殺を図った直後、再びTAIJIの携帯電話を利用し、バンド仲間から届いたメールに対して、逮捕や自殺の事実を隠し「婚約者とけんかした」と虚偽のメールを１０件近く送信していたという。

このようなことから、赤塚さんは昨秋、詐欺未遂に該当するとし、刑事告訴に踏み切った。関係者は「現在、マネージャーはサイパンで有名なリゾートホテルなどの経営に携わり帰国していないため、事情聴取が進んでいない」と説明しています。福本弁護士は「マネージャーの行為は悪質な振り込め詐欺である。不可解な点も多く、その背景にあるTAIJIさんの死の真相を追及していきたい」と話していました。

TAIJIのマネージャーの夫の名前

北見輝美が最初TAIJIに接近した際に名前をだした夫がいましたが、北見輝美の夫の名前は、北見好拡です。

サイパンのリゾートホテル、マリアナリゾート＆スパのホテルの社長を務めていたとのことです。
格闘技にも詳しく、2005年には長州力のビデオの監督をされていたとか。
ITビジネスに参入するという長年の夢を叶えるため、マリアナリゾート＆スパ、カントリークラブを売却。現在は「株式会社ObotAI」という会社を経営しているようです。

北見好拡さんは当時からかなり手広い事業をされていて、サイパンでは最高裁判長から警察まで顔が利くと言われていました。裁判や警察をコントロールすることも可能なのでしょうか？

2016年にようやく国が動きだした

この度正式に、在サイパン領事事務所と話し合いを持つ機会を得、TAIJIの死因が不可解、且つ、当時のサイパン諸機関の対応に疑問と問題があったと認識。現状の中で、在サイパン領事事務所がひとつの事件として認識し、解決に向けて追求を進める意思を示した。とのことです。ただ、2022年現在も何か進展があったという報道はされていません、、

2016年の赤塚さんの報告　在サイパン領事事務所及び外務省へ委ねる

皆さまへ

2016年青葉の候、サイパンへ渡航し、祈りを捧げ、その後、在サイパン領事事務所を訪問して参りました。
TAIJI生誕50周年展示会イベント開催期間中、皆さまが笑顔で集う事ができるように、との思いから、事故に纏わる情報の公開を一定期間控えさせて頂いた為、ご報告が遅くなってしまいました。

現地、在サイパン領事事務所では、昨年出版させていただいた「TAIJI – 沢田泰司」を読んでいただいた上で、じっくりとお話しさせていただく事ができました。また、拙著、第一章の中でまとめた調査内容の詳細を、報告書や資料も提示しながら具体的にお伝えした所、早速CHC病院へ一緒に同行していただく運びとなりました。

今回の件は、沢田泰司個人の問題に留まらず、命ある全ての方々にかかわる重要な問題であるとの思いも含めて、真相の究明を続けて参りました。

死の真相を明らかにさせるためには検死されていなければなりませんでしたが、本件はそれが行われませんでした。それでもこれまで、少しでも多くの真実を明らかにしようとできる限りの手を尽くして参りましたが、今回の訪問を終えた事を一つの区切りとして、今後この件を在サイパン領事事務所及び外務省へ委ねさせていただく事にしましたことを、皆さまにお伝えしたいと思います。
死因究明制度や法医学を学び、調査・追求を重ねた結果、私個人として出来得る事の限界に達したと考えており、またそれを心身共に痛感しております。ご理解頂ければ幸いです。

現状の中で、在サイパン領事事務所がひとつの事件として認識し、解決に向けて追求を進める意思を示していただけた事、大切な人の命の尊さを親身になって考えていただけた事が、司法の壁に阻まれ、限られた情報の中で追及を続けてきた私にとっては大きな進展と思っております。

オンライン署名サイトにて集めさせていただいた、事件の再調査と真相を求めるご署名を頂いている事についてもお伝えし、20ヵ国以上の方々から届けていただいた沢山のメッセージをファイリングし、お渡しさせていただきました。
ご協力を頂いた皆さま、ありがとうございました。
拙著を手に取っていただいた皆さまから、お手紙やメールを沢山戴きました。お返事をすることこそ出来ていませんが、心の込められたメッセージにどれだけ励まされたか分かりません。

TAIJIさんの残した純粋なロックスピリットは今も生かされ、大切に引き継がれていることを深く感じています。彼を通して、学び、支えられ、新たな出会いがあり、こうして今も歩ませて頂いている事に、感謝の気持ちで一杯です。
全ての皆さまに改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。

2016年12月
赤塚友美