XJAPAN シングルまとめ
数々の名曲を世に生み出したXJAPANですが、知名度の割りにリリースしたシングルやアルバム数は他のアーティストと比較しても、かなり少ないです。「音楽は消耗品じゃない」クラシック音楽のように100年先でも聴かれている曲作りを目指したYOSHIKIの強い信念から、1曲1曲のレコーディングに時間をかけた結果とも言えます。そんなXJAPANの代表曲を解説していきます。
ENDLESS RAIN 作詞・作曲YOSHIKI
この曲もXの初期からずっと演奏されている名曲です!
初期のバラード曲の代表曲でした。
Xはロックだけではないと世間に知らしめた曲ですね。
この曲もすごいセンスのある曲だと思いますが、個人的に思うところは、アレンジの一つ一つを見ていくとそこまで奇抜なことをやっているわけではなく、基本的な作曲方法を一つ一つ丁寧に使っていき、一つの名曲に仕上がっているというイメージです。
Xや作曲者YOSHIKIのこだわりと丁寧さが感じられます。
インタビューによるとギターソロはHIDEが作ったみたいです。
HIDEはそれまで、バラードはあまり好きじゃなく聞かなかったと語っていましたが、とてもバラードを好きじゃない人が作ったとは思えない、美しいギターソロになっています。
イントロのピアノは、雨のシトシト感が伝わ、その雰囲気をよりあらわすようにベースラインが、雨にとばりの奥にあるあたたかさを表しているように聞こえます。専門的なことをいうと、トニックといいますが、1小節目のコードのルート音をコード変わっても継続していることにより、おだやかな変化がより雨を表しているように思います。このアレンジは、当時のソニーの制作ディレクターである津田直士さんの提案らしいです。
曲全体を通して、ENDLESS RAINのベースラインは好きで、雨が傷を癒してくれるような、雨のなかにあるあたたかさを感じます。
Aメロのメロディーは、同音連打の部分が多く、それが効果的に作用し、落ち着いた雰囲気のなかに、ちょっとの孤独感のような、独特の雰囲気をかもしだしています。
また、少し専門的な話になりますが、歌と歌の間に、効果的にデュミニッシュコードが使われていて、気持ちが揺さぶられ、気持ちいいです。
「さまよういつまでも Until I can forget your love」のところもサブドミナントから始まる非常にXらしいコード進行です。
メロディーが始まるタイミングが前の小説に食い込んで、コードがなる時には、メロディーの言葉の最後の音になっているところに、センスを感じます。こういったアレンジの工夫で、コードと重なる部分がコードトーンであっても、単純に聞こえないのです。
Aメロ2周目になると、ドラムが入ってきて1段階、盛り上がりをみせてきます。
このドラムの入り方も非常にXらしくて好きです。
ドラムといえば、バラードでのYOSHIKIのフィルインはとても個性的だなと思います。
ほかのアーティストでこういうドラムのフィルインを使っている人を見たことがないです。
例えて言うなら、オーケストラっぽさがあり、同じリズムを刻んでグルーブ感を味わいような曲とは少しちがって4小節または8小説ごとに曲を盛り上げるフィルインを入れるのですが、従来、繰り返しのリズムで使うようなリズムパターンをフィルインで効果的に使っています。
4小節または8小説ごとにフィルインを入れること自体は、ロックやポップスでは王道ですが、その入れ方が特殊に感じます。
スネアやタムを中心にいれるパターンはよくありますが、YOSHIKIの場合は、バスドラムが効果的にスネアに絡んで、ダイナミックなフィルインになっています。Xのバラードの壮大さはそこから来ているように思います。また、スネアにかかっている深めのリバーブも、曲をより壮大にします。
ダイナミックなドラムのフレーズに、わりとこまめにコードが代わり、その上に大きな流れでメロディー進んでいる。ENDLESS RAINのサビもまさにこれで、ロングトーンで音を伸ばしたメロディーのなかで、コードはこまかに変わっていっているところが、心を震わせます。
YOSHIKIの表現だと心が濡れるといったほうがいいのかもしれません。
Xの曲の魅力の一つは、インストゥルメントが良いというところがあるように思います。
曲の間奏が魅力的で、ENDLESS RAINもしっかりピアノソロが入っていて曲の高尚さをあげています。
LIVEでは、ENDLESS RAINの大合唱が行われます。
ちょっと、理屈っぽくなってしまったので、歌詞を見ていきましょう。
YOSHIKIの歌詞はわりと直接的で感情をそのまま言葉にするようなイメージがあります。
英語を多用し、題名になっている言葉は、基本的には歌詞の中に含まれています。
題名も文章というよりは、単語が多く、Xのロックって感じがします。
WEEK END 作詞・作曲YOSHIKI
きました!WEEK END!この曲もセンスのかたまりのような曲です!
ロックンロールっぽい曲ですが、Xにしかできないロックンロールってイメージがあります。
シングルリリースは1990年4月で、アルバムBLUE BLOODにも収録されており、初期のXを代表する一曲です。
LIVEでも演奏されることが多く、年代によって曲の雰囲気が変わるのも特徴です。
余談ですが、映像を見直したりするときに、Xは髪型やメンバー構成、TOSHIの歌い方などでわりと年代が判別しやすいです笑
特に髪型は、年代ごとに変わっていくので、大きなヒントです。
ちょっと地層を探る、考古学者みたいですね笑
Xはどちらかというと、頻繁にアレンジをするというよりは、一度曲が完成すると同じアレンジで演奏することが多かったように思います。特に再結成前は、、
その中でもWEEK ENDは色々なパターンがあるので、自分の好きなWEEK ENDを探してみるのもよいでしょう。
LIVEでアレンジ違うのもそうですが、スタジオ録音でも、アルバムver,シングルverなどといくつかパターンがあります。
変化が顕著な部分は、はやりギターソロですね。
例えばBLUE BLOODのギターソロと、LAST LIVEのギターソロでは大きく違います。
個人的には、後半のDAHLIA TOURやLAST LIVEのギターソロのほうが好きです。
後期になるほうが、テンポが上がり、ギターのリフも鋭くなり、グルーブ感よりも疾走感が出てくるイメージです。また、ドラムソロの前に、YOSHIKIがピアノに移り、TOSHIの歌に合わせて奏でる伴奏もとても美しくキレイです。既存のロックぽさがさらに抜けて、Xの独自性がでています。あと、hideの合いの手の音も高くなっています。
90年代前半のLIVEではドラムソロの前はストリングスになっていたりもします。
もしかするとTAIJIが抜けて、アレンジがよりYOSHIKIの好みになったからかもしれないです。
他の曲もそうですが、Xの曲は後半になるにつれて、クラシックぽさがより出てきます。
個人的にオススメは、LAST LIVEのWEEK ENDです。音の粒がたっているのと、バスドラムの音など低音が大きく、弦楽器の音も上品なのが特徴です。ドラムのシンバルのキレもいいです。
元々はギターのアルペジオから始まる曲ですが、
後期のLIVEではイントロが、TOSHIのWEEKEN、、WEEKEN、、WEEKEN、、WEEKEN、
という「山びこ」からのAメロで、伴奏も休符を生かしたメリハリのあるアレンジでかっこいいです。
高音と低音をより前に出したようなミックスで、バスドラムの心地のよい周波数帯が良く聞こえます。同じLAST LIVEの音源でも、新しくDVDやアルバムを出すたびにリミックスをしていて、より後半になるほど音が洗練されています。
WEEK ENDの曲について解説
WEEK ENDという題名は独自性があって非常に好きです。
歌詞もYOSHIKIらしく、刹那的で
結論がない歌詞は好きです。
曲は、弦楽器のコードなどクロマティックな動きのリフが多く、音楽理論を使い、頭で組み立てて作るというよりというより、センスで作曲しているイメージです。そういった半音の動きが、単純なコード進行にいいスパイスとなり、曲としての個性が出ています。こういう曲は、セオリーだけで作れないので、とても高度なセンスだと思います。
ロックでありながら、美しいメロディーとコードの兼ね合いは、非常にXらしさを感じます。
ベースラインはTAIJIらしく、土台の役目をしっかり担いながらも、小さな主張が感じられます。
TAIJIは毎回アレンジの中に、(YOSHIKI許す範囲で)個性をちょっと入れ込みますね。
初期のXは、このYOSHIKIとTAIJIのせめぎあいのような絶妙なアレンジのバランスも魅力の一つです。
間違いなくロックの名曲です!
Silent Jealousy 作詞・作曲YOSHIKI
1991年9月11日にリリースした6作目のシングル。
2007年のX JAPAN復活後に行われた『めざましテレビ』によるアンケートで、得票数で1位を獲得したり、ファンの得票数で収録曲が決まるベスト・アルバム『FAN’S SELECTION』の投票数で「紅」に次いで2位となったなどファンの間で人気の曲です。
曲の構成自体は、メロディの繰り返しが多い曲となっています。
音数やトラック数も比較的少なく、シンプルな構成です。
ピアノ演奏のあとに、スラッシュメタル調の曲になり途中バラードぽいとこがあったり、ピアノが入ったりと、Xの定番的な要素が詰まった曲となっています。
ベースソロはTAIJIらしいなと思います。
個人的には、Say Anything同様、この時期の楽曲は、狂気さが減って安定してる印象があります。
作り手が俯瞰して、作品を作っている印象を受けます。
X JAPANではよくあることですが、PVがライブ映像になっています。
YOSHIKIが外国人の女性とキスしているカットもあります^^
Say Anything 作詞・作曲YOSHIKI
YOSHIKIの天才さを表わす一曲です。
何かと「ENDLESS RAIN」と比べられる曲ですが、 ハードロックとバラードの2本柱が基本であるXの曲のバラード部分を支える曲です。
基本的な作曲方法で丁寧に作られた印象の「ENDLESS RAIN」と比べ、この「Say Anything」は、作曲においてテクニカルな部分もあり、かなり作りこまれている印象があります。
YOSHIKIのこの一曲に込める想いや、意気込みが感じれます。
ただ、YOSHIKIはこの曲を「失敗作」「ENDLESS RAINに勝てなかった、、」と語っていました。
レコーディングが難航したこともあり、おそらく譜面上では完璧だったこの曲が、実際の音に直す作業の中で、YOSHIKIがイメージする理想の形にまで到達しなかったのではないかと思います。書籍などでSay Anythingのレコーディング時の描写を見ると、YOSHIKIも肉体的にかなり限界ギリギリの状態でドラムレコーディングを終えたようです。
ただ、そうはいっても、素晴らしい楽曲であることは間違いなく、Xの中でも、最大の売り上げを記録しています。
YOSHIKIの楽曲は、狂気を帯びた激しい歌詞が多いですか、この「Say Anything」は、めずらしく人の生活の日常的なシーンを想像させるような歌詞になっています。もしかすると、当時のYOSHIKIのプライベートからの影響があったのかもしれません。
個人的には、Say Anythingのギターソロは、X JAPANのバラードの中でも、楽曲としてのクオリティーは1番だと思います。ギターソロだけで、何度も転調を繰り返し、ステージを上がって別の世界に行くような感覚で、素晴らしいとしか言い様がありません。
Tears 作詞白鳥瞳(YOSHIKI)・作曲YOSHIKI
1993年11月10日にリリースした9作目のシングル
個人的には一番好きな曲です。
元々は、1992年の第43回NHK紅白歌合戦のテーマ・ソングとしてYOSHIKIが書き下ろしたものです。
YOSHIKIのパイプオルガンの伴奏に合わせて、紅白出場者全員で大合唱しました。
和田アキ子さんや谷村新司さんとかも歌っていました^^
紅白歌合戦での曲名は「Tears ~大地を濡らして~」となっていました。
2015年にX JAPANが18年ぶりに紅白に出場して、YOSHIKIがピアノ伴奏をしていたので懐かしかったです。
この紅白歌合戦のテーマ・ソングを、X JAPANの曲として書き直したのが、シングルの「Tears」で、「Tears ~X JAPAN Version~」と表記されることが多いです。
HIDEがX JAPANの曲としてレコーディングをするようYOSHIKIに勧めたみたいです。
X JAPAN改名後の第1弾シングルで、X JAPANの曲は長い曲が多いのですが、「Tears」も15分半の大作で、特に最後のアウトロはだいぶ長いです。昔聞いてて、時間をみたら半分ぐらいアウトロだったのでびっくりしたのを覚えています。
YOSHIKIは1998年5月9日に放送されたhide追悼のオールナイトニッポンにて、この曲が亡き父親を想って書いた曲であると明かしていました。
曲もそうですが、歌詞も自分が一番好きな歌詞です。
作詞のクレジットは、白鳥瞳となっていますが、これはYOSHIKIのペンネームです。
歌詞によってYOSHIKIは「白鳥瞳」「橘朋実」「五十嵐美由姫」などペンネームを使い分けています。
「Tears」の「白鳥瞳」は、基本的にポジティブ思考な歌詞を書くとYOSHIKIは語っていました。
曲については、「Tears」は、HEATH加入後の曲になるので、ベースフレーズに以前の曲と少し違いがでたように思います。
亡き父親への想いとTears
YOSHIKが10歳の時、YOSHIKIの父親は自ら命をたちました。
享年34。奇しくもhideが去ったのも34歳になる年でした。
「・・・ふいに胸の奥から激しい感情が噴き上げ喉元で弾け散るのを感じた。そして、大きく目を見開いた彼の全身に不規則な震えが伝わっていった。わめき声が泣き声に変わり佳樹はその場に倒れこんだ。「何でそんな嘘をつくの! お父さんは病気なんかじゃない。死んじゃったんでしょう! だからここに寝てるんでしょう」
「YOSHIKI/佳樹」より
「絶対に答えが聞けない疑問、あの、答えが、ねえ、本当の答えが絶対にわからないじゃないですか。
その答えを持って、持ったまま、どっか行っちゃったわけだから。」
「そしたら、永遠にその答えを探し求めて生きて行くしかないんですよね。僕なんかね。」
(その当時の状況について)
「うーん…しゃべりたくない。…うーん…まだ…」
2009年3月19日放映のNEWS ZEROインタビューより
その後YOSHIKIは、自分と同じように親を亡くしている遺児に「残された家族のことも考えた上で、何か力になれないか」と、チャリティ基金を設立しました。
「Tears」の終盤のモノローグでは、亡き父親への想いを語っています。
If you could have told me everything, You would have found what love is.
もしわたしにすべてを話してくれていたなら、貴方は愛とは何なのか知っただろうに
If you could have told me what was on your mind, I would have shown you the way.
もし貴方が心にあったことを話せていたなら貴方に道を教えただろうに
Someday, I’m gonna be older than you.
いつの日かわたしは貴方より歳を重ねることになる
I’ve never thought beyond that time.
その時を超えてからのことは考えたことがなかった
I’ve never imagined the pictures of that life.
その生きている絵姿を思い描いたことがなかった
For now, I will try to live for you and for me.
いまわたしは、生きていこうと思う 貴方のために、そして自分のために
I will try to live, with love, with dreams
わたしは生きていくよ 愛とともに 夢とともに
And forever with tears…
そして永遠に 涙とともに…
RUSTY NAIL 作詞・作曲YOSHIKI
1994年7月10日にリリースした10作目のシングルこの曲もだいぶ好きな曲です!よくLIVEの一番最初に演奏されていました。
LIVEの時、「えっくす、じゃぱん、じゃぱん、じゃぱん、じゃぱん、じゃぱん、じゃぱん」
の後に、シンセサイザーの音が会場いっぱいに広がると
はじまったー!
って感じがする曲です^^イントロが始まると
ばーんと火薬が爆発し
いーくぞー!
とTOSHIが叫びます^^
サブドミナント、ドミナントと進むコード進行もYOSHIKIらしい。
ロックな曲は、スラッシュメタル的なリズムが多かったYOSHIKIの曲ですが、このRUSTY NAILはWEEK END同様、アップテンポの8ビートが基本となっています。
YOSHIKIも、1990年にリリースされた「WEEK END」の第2章と言っています。
ギターでは、「WEEK END」のイントロのアルペジオが入っている部分があるのでどこか探してみてください^^
ギターのリフでチョーキングがあるところも「WEEK END」と似てるように思います。曲がゆっくりになるところのドラムのリズムはXの曲の中でも、RUSTY NAILでしか見られないリズムパターンです。バスドラムが裏箔に入り、単純な8ビートより大人な感じがします。
個人的には、Xの曲のドラムソロの中でも、RUSTY NAILのドラムソロが一番好きです。
YOSHIKIは同じフィルインを繰り返さないとインタビューで語っていましたが、このRUSTY NAILも毎回ドラムのフィルインが違うので、注意して聞いてみてください^^
Xと言えば激しいツーバスプレイに目がいきがちですが、個人的には場面場面でメリハリが効いているドラムのフレーズが魅力的な1曲に思います。
全楽器に言えることですが、ソロ以外は、Xの曲の中でも比較的演奏しやすい曲なので、初心者のバンドマンにもオススメです。ギターソロは、ワウペダルを音作りとして使っており、エフェクトありきのフレーズとなっています。この点も、Xのギターソロのフレーズが進化したタイミングのように思います。RUSTY NAILを演奏している姿は、YOSHIKI、HIDE、TOSHIともに、髪の毛が短いイメージがありますが、1994年の「白い夜」の時はまだ髪の毛が名が長かったので、後から映像を見返すと逆に新鮮です。
確かにHEY HEY HEYでRUSTY NAILを演奏しているときも長かったな〜
YOSHIKIが珍しく、ワンバスのドラムセットで演奏していて、最後にドラム倒していました。
髪の毛切ったのこの後なんだな〜
この時期になるとYOSHIKIが作る曲のクオリティがかなり高くなって神がかり的になっています。
Xの曲の中では比較的短めの曲になりますが、この時期の曲は、かなり洗練されて無駄も省かれてきた印象があります。足し算の作曲に、引き算が加わった印象で、本当に必要なものだけを残した感じがします。
Aメロもかなり短く、すぐサビにいって気持ちいいです。
それ対し、バラード部分やギターソロなどはしっかり作り込まれています。
バラード部分はそこだけで別の曲として独立できそうなぐらいのクオリティーです。
ストリングスの絡み方も最高ですね!
Longing 〜跡切れたmelody〜 作詞・作曲:YOSHIKI
1995年8月1日にリリースした11作目のシングル。
個人的には、Xを聴き始めて一番最初に好きになった曲で、思い出に残っています。
曲としても、とても聴きやすい曲だと思います。
1994年12月30日と31日に、東京ドームで行われたコンサート『青い夜』『白い夜』で、来場者にこの曲のデモ・バージョンが収録されたテープが配布されていました。このデモ・バージョンは、正式にリリースされたものと歌詞の一部とギターソロのメロディーが異なり、ドラムが入っていないものでした。
「Longing 〜跡切れたmelody〜」をストリングス中心でアレンジしなおしたものが、次作の「Longing 〜切望の夜〜」として発売されました。
この頃になると、YOSHIKIの歌詞がForever Loveぽくなってきます。
こういうバラード曲でも、ギターのディストーションサウンドがあり、ロックぽさが残っています。
ミュージックステーションでは、赤がトレードマークのHIDEが全身真っ白で演奏していました。
Longing 〜切望の夜〜
1995年12月11日リリース 12作目のシングルこの曲はX JAPANが発表したシングルで唯一のアルバムに収録されていない曲になッります。
青いダリアの絵のジャケットがカッコよかったです 。
冒頭はもののけ姫の「アシタカ聶記」という曲に少し似ています^^
オーケストラ・アレンジのクレジットは、YOSHIKI、ディック・マークス、シェリー・バーグとなっています。
『DAHLIA TOUR 1995-1996』のときに披露されたYOSHIKIの英詞朗読の「Longing 〜切望の夜〜 」です↓
DAHLIA 作詞・作曲 YOSHIKI
1996年2月26日リリース 13作目のシングル。
久しぶりに激しい曲がリリースされました^^
シングルでは、バラードが続いたのでこういうスラッシュメタル的な曲は「Standing Sex/Joker」以来ですね。
「DAHLIA」のBPM(テンポのこと)については、スラッシュメタルとパンクのノリがギリギリ両立できることから試行錯誤の末に173に決められたとYOSHIKIが語っていました。
確かにパンクのノリがありますね。